――そもそも仮面夫婦とは?
対外的には仲のいい夫婦を演じている一方、家庭内では雰囲気が冷め、会話はほとんどない、または必要最低限にとどまる状態です。お互いに関心を示さず、「外では円満、家では無関心」という関係といえます。離婚による不利益がなければ本当は別れたいが、関係を続けている夫婦とも言い換えられます。
――「演じている」という点が特徴ですね。
夫婦という社会的な枠組みは維持しつつ、家の中での会話は業務連絡程度。「離婚が不利にならないならば、別れたいと思っている夫婦」とも言えます。
――なぜそこまで冷え切っていても別れないのでしょう。
夫婦双方にとって、離婚しない現実的なメリットがあるからです。男性にとっては家事や育児の分担、女性にとっては経済的な不安や世間体などが大きい。日本では離婚のコストが高く、「つらくても現状維持」を選びやすい傾向があります。
――どんなことから仮面夫婦になりやすいですか。
大きな出来事よりも、小さなすれ違いの積み重ねが引き金になります。家庭内で会話を避ける傾向がある夫に対し、妻が関係改善を試みても反応がなく、やがて諦める。口論するよりも、冷えた状態のまま維持した方がましだと考えるケースが多いです。
――関係を続けるデメリットは。
その実態が見えにくいこと自体が問題です。怒鳴り合いや暴力と違い、「会話のなさ」や「冷たい空気」は外から分かりにくい。しかし影響は子どもにも及びます。
大学生を対象にした調査では、親のうち約11%が「仮面夫婦」に該当する可能性がありました。気づいたきっかけは「会話がない」が最も多く、「嫌悪感を示している」「愚痴を聞かされた」なども挙がっています。
――子どもにはどんな影響がありますか。
特に幼い子どもは「親の不仲は自分のせいかも」と受け止めがちです。親の顔色をうかがうようになり、「自分らしさ」を失いやすい。将来的に不安や抑うつにつながる可能性もあります。
――仮面夫婦にならないためには。
日本の夫婦は、子ども抜きで過ごす時間が極めて少ないと指摘されています。意識的に二人の時間を持つことが関係の緩和につながります。難しければ、家族で同じ時間を共有することから始めても構いません。
(編集委員・岡崎明子、益田暢子)
[朝日新聞]
6/7(日) 10:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee985dc7ac41f352160249a3aff9d64375576a65
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Source: diet
【悲報】10組に1組「仮面夫婦」

