警察には通報するな。もししたら娘の命は……』
夫「くそっ!」
妻「どうしましょう、あなた!? やっぱり警察に……」
夫「いや、ダメだ。娘の命が危うくなる」
妻「じゃあどうしたら……」
夫「この町には“鳥使い”っていうトラブル解決屋がいるらしい。その人に連絡を取ってみよう」
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夫「警察に頼れない以上、頼れるのはあなたしかいないと思いまして」
妻「お願いします!」
鳥使い「分かりました……では先生をお呼びしましょう」
夫「先生?」
鳥使い「ホーホホッホホーッ!」
ホーホホッホホー…
夫「なんだ、この鳴き声……?」
キジバト「ホーホホッホホー…ほう……お客か」
鳥使い「はい」
夫「え……ハト!?」
キジバト「ハトで悪いか?」
夫「いえ、別に……」
妻「ハトなのに喋ってる……」
キジバト「同じ鳥類のオウムや九官鳥だって喋るではないか」
妻「それはそうですけど……」
鳥使い「まさか。ここから先の主役は先生です」
妻「でも、あなたは鳥使いなんでしょう?」
鳥使い「私は仲介役に過ぎません。私の鳥使いという異名は“鳥の使い走り”という意味ですよ」
夫婦「えええええ!?」
キジバト「分かったところで、改めて依頼内容や状況を説明してもらおうか」
夫「それでは私から……」
妻「娘を助けて下さい!」
キジバト「ほう……ホーホホッホホ-…」
キジバト「この仕事、鳩サブレー五箱分、といったところか」
夫「ということは……」
キジバト「娘さんの救出……引き受けよう」
夫「ホントですか!」
妻「ありがとうございます!」
ホホッホホーホーだって言ってんだろいい加減にしろ
夫「あ、電線に……」
キジバト「ホーホホッホホー…ホーホホッホホー…」
ホーホホッホホー…
ホーホホッホホー…
妻「キジバトさんは何をなさってるんです?」
鳥使い「鳴き声を出し、その反響で誘拐犯を捜しているんです」
ホーホホッホホー…
夫「まるでイルカやコウモリのようですね」
鳥使い「おっしゃる通り。要は彼らのやっているエコーロケーションと同じです」
鳥使い「先生は鳩のエコーロケーションだから≪ハトーロケーション≫と呼んでいますが」
夫「エコとハト……全然かかってませんね」
鳥使い「おっしゃる通り。しかし、本人には言わないで下さい。傷つきますから」
夫「すみません」
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鳥使い「先生?」
キジバト「見つけたぞ。誘拐犯一味は町外れの倉庫にいる。娘さんも一緒だ」
夫「もう見つかったんですか!」
妻「ありがとうございます!」
キジバト「喜ぶのは娘さんを救出し、誘拐犯どもをブチのめしてからだ」
キジバト「さっそく倉庫へ……」
夫(飛び立つのか?)
キジバト「鳥使い、“はとバス”を出せい!」
鳥使い「ははっ!」
夫婦「!?」
ブロロロロロ…
妻「倉庫まではバスで行くんですね……」
キジバト「ああ、鳥使いの本業は“はとバス運転手”だからな」
夫「キジバトさん自身が飛んでいった方が早いのでは……」
キジバト「飛ぶと疲れるだろ!」
夫「そ、そうですよね。すみません」
ブロロロロロ…
キジバト「ご苦労。さっそく倉庫を見てみよう」
見張りA「身代金ゲットしたらどうする~?」
見張りB「新しい車でも買おうかな」
見張りC「俺は女にプレゼントでもするぜ!」
夫「見張りが三人も……!」
鳥使い「彼らをどうにかせねば、救出を行うことは不可能ですね」
キジバト「ふん、あれならばどうにかなる」
妻「倒すんですか?」
キジバト「倒すというより……勝手に倒れてもらう」
キジバト「ホーホホッホホー…ホーホホッホホー…」
ホーホホッホホー… ホーホホッホホー…
見張りA「ん?」
見張りB「なんだこの鳴き声?」
見張りC「キジバトだ!」
見張りA「これホホッホホーって鳴いてるよな」
見張りB「あ? デデッポッポーだろ」
見張りC「なにいってんだ。ホホッホーホーだろ」
ホーホホッホホー… ホーホホッホホー…
見張りA「ほら、俺が正しい!」
見張りB「なにいってんだ、難聴かよ。耳に変なもん詰まってんじゃねーの」
見張りC「耳鼻科行ってこいよ」
見張りA「なんだと!?」
見張りB「やんのかコラァ!」
見張りC「決着つけてやるぞォ!」
見張りA「上等だ、ゴミどもォ!」
ワァァァァァ……
ドカッ! バキッ! ゴッ! ガッ! ドガッ!
…………
……
キジバト「三人ともブッ倒れたな」
夫「同士討ちしてしまった……なんであんなことに」
鳥使い「警察の極秘資料によると、キジバトの鳴き声を巡っての暴力事件は年間300件にも及ぶんですよ」
妻「まあ、そんなに……」
キジバト「とはいえ、倉庫内にいる主犯どもには通用しないだろう。ここからは俺一人で行く」
鳥使い「分かりました、先生。吉報をお待ちしております」
キジバト「ああ、吉ポウをな」
1001: 思考ちゃんねる
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Source: mindhack
夫婦「誘拐された娘を助けて下さい!」キジバト「ホーホホッホホー」