「ウォーターレタス」は、アフリカ原産の多年生の水草。100年ほど前に観賞用として日本に持ち込まれ、西日本を中心に全国で確認されるようになりました。日本名はボタンウキクサで「特定外来生物」に指定されています。
熊本で初めて確認されたのは2001年。加勢川上流の江津湖から徐々に広がり、現在では、熊本市の小さな川や住宅地にある水路などでも見られるようになりました。
2年ほど前からは、加勢川で急激な拡大が見られます。要因として考えられるのは、異常な暑さ。国土交通省熊本河川国道事務所緑川下流出張所の井上雄輔所長は「非常に気温が高い日が続いて、繁殖環境に非常に適した条件になっている」と指摘します。
さらに、このまま増え続けた場合「水草が枯死して腐敗することによる水質の悪化や生態系への影響、さらに下流に流れ出ることで、有明海のアサリや海苔の養殖施設への被害が懸念される」と話します。
熊本市は、土日祝日を除き、年間250日程度、重機を入れて除去作業を実施。ボランティア団体も江津湖で除去活動を続けていますが、繁殖力が強く根絶に至っていないのが現状です。なお、除去や焼却などにかかる費用は、年間9600万円。国と熊本市が負担しています。(2023年度)
ウォーターレタスの活用方法は、ないのでしょうか?
「葉にトゲトゲした毛のようなものがあり、家畜なども含め、食用にするのは難しい」と緑川下流出張所の井上所長は話します。
温暖化がすすめば、さらに拡大することも考えられるウォーターレタス。根本的な解決策が見いだせない中、現段階では、処分するしかないのが現状です。
11/27(水) 11:40配信 KAB熊本朝日放送
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f0d888359b69df6695894623f31b0690b1f377f
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Source: diet
【熊本】ウォーターレタスが大繁殖 除去に9600万円…強