男「今度の作品のいい参考になりそうだ。写真撮っておこう」
モワモワモワ…
男「なんだ?」
ガス女「こんな山奥まで来る人間は久しぶりだ」フワフワ
男「うわあっ!? 女の人の……幽霊!?」
ガス女「幽霊ではない。私はガスの生命体だ」
男「ガス……?」
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男「喩えがポケモンって……意外と山から下りてそうですね」
ガス女「わ、悪いか! ずっと山にいるのも退屈だから山から下りて何が悪い!」
男「いえ別に悪いといってるわけじゃ」
ガス女「ええい、そういえばポケモンのゴースに包まれたインド象は2秒で倒れてしまうという」
ガス女「お前もインド象のように2秒で失神させてやろう!」
モワモワ…
ガス女が男を包み込む。
男「うわっ……!」
ガス女「フフフ、どうだ? 意識が朦朧としてきたか?」
男「んん……」
ガス女「?」
男「なんか……気持ちいい、です」
ガス女「え」
男「はい……」
ガス女「そうか、私が生き物を包み込むと気持ちいいのか……」
男「えっ、今までやったことなかったんですか」
ガス女「未経験で悪いかっ!」
男「いえ、そんなことは」
男「…………」
ガス女「なんで赤くなるんだ」
男「いえ、あの、あまり女性に縁がある人生を送ってこなかったもので……」
男「たとえガスでも、肉親以外の女性の体に触れるのは初めてだったので……」
ガス女「気持ち悪い!!!」
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男「す、すみませんっ!」
ガス女「帰れっ! とっとと帰れっ!」
男「は、はいっ! 失礼しますっ!」
山を下り始める。
ガス女「待てっ!」
男「な、なんですか!?」
ガス女「少しは粘れ! すぐ帰ろうとするな! まったく近頃の男は草食すぎる!」
男「ええっ!? す、すみません!」
ガス女「…………」
ガス女「なにか喋れ!」
男「す、すみません! こういう時どうしていいのか分からなくて……」
ガス女「たとえば私の手を握ってみるとか」
男「でも……ガスなんですよね? 握れませんよね?」
ガス女「…………」
ガス女「よし、決めた。お前の家に行く。いいだろう?」
男「え」
ガス女「いいだろう?」
男「は、はいっ!」
男「ガスなのに押しが強いですね」
ガス女「私は都市ガスならぬ“押しガス”だからな」
男「ガス女さんは、いったいどういった人なんです?」
ガス女「どういった、というのは?」
男「正体というかルーツというか……」
ガス女「かつてあの山で命を落とした若く美しい女の怨念と、山由来の天然ガスが融合して生まれた存在だ」
男「そうだったんですか……。重い運命を……」
ガス女「――と、私は推測している」
男「推測なんですか!」
ガス女「ああ、正直いって私自身よく分からん」
男「はぁ……それと、若く美しいというのは……」
ガス女「なにか文句あるか?」ジロッ
男「ないですないです! お美しいです! ガス界No.1美女!」
ガス女「あまり褒められてる気がしないな」
次からはもっと勢いを出すように。
男「ここが僕の家です」
ガス女「ほう、なかなかいい家ではないか」
男「たまたま格安で手に入りまして……」
男「ただちょっと建てつけが悪くて、ドアが開きにくくて……」グイグイ
ガス女「…………」
男「あ、入っていいですよ。ガスなら隙間から入れますよね?」
ガス女「家主より先に家に入るようなはしたなさは持ち合わせていない」
男「おおっ、意外にマナーを大切にするんですね!」
ガス女「フッ、まあな……ん? 意外に?」
男「何でもないです!」
ガス女「ほう、これは……」
部屋中に大小さまざまな人形があった。
ガス女「なかなか壮観だな。お前は人形マニアだったのか」
男「というより、これ全部僕が作ったんです」
ガス女「へ!? な、なんだと!?」
男「僕……人形職人なんです。あの山にも作品作りのテーマ探しで行ってたんですよ」
ガス女「そうだったのか」
男「ついつい色んな人形を作りたくて……我ながら節操がないです」
ガス女「仕事として成り立っているのか?」
男「はい。最初は売れませんでしたけど、最近ようやく食べていけるように」
ガス女「そうか、なかなか立派なものだ」
男「ありがとうございます。あ、そうだ。食べるといえば、そろそろ夕食にしますけど……」
男「ガス女さんってなに食べるんです?」
ガス女「私か?」
1001: 思考ちゃんねる
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Source: mindhack
ガス女「私はガスの生命体……お前もインド象のように2秒で失神させてやろう!」