「郵便局や銀行は潰れる」不安に駆られジャパンライフに退職金投入した末路・・・

1: 2020/09/18(金) 17:55:17.28
 全国の約1万人から約2100億円もの資金を集めた末に破綻した「ジャパンライフ」を率いた元会長、山口隆祥容疑者(78)らが18日、警視庁などに詐欺容疑で逮捕された。商品を購入すると配当がもらえるというセールストークを信じて老後の蓄えを投じたお年寄りは今、「なぜ信じてしまったのか」と悔やみきれない生活を送っている。

 東北地方に住む女性(70)も山口元会長が吹聴する政治家とのつながりを信用してしまった一人だ。

 「うそを並べられ、信用してしまった。こつこつためた大事なお金だった。本当に悔しい」。女性は09~17年、夫(78)とともに計4200万円の契約を結んだ。近所の知人に勧められ、ジャパンライフの磁気敷布団を100万円で購入したことがきっかけだった。その後、何度もセミナーに誘われ、参加するようになった。ホテルの会議室で開かれ、多くの高齢者が集まっていた。

 セミナーには山口元会長も頻繁に姿を見せた。数年前には「桜を見る会」の招待状をスライドで示し「こんなの来ちゃった。行かないといけない」と誇らしげに話し、別の機会にもしばしば「政治家と仲が良い」と語っていたという。女性は、山口元会長が「郵便局や銀行は全て潰れる」「ジャパンライフに預けて資産を増やしなさい」と力説するのを聞くうちに不安にかられ、磁気ベストなどを次々に購入した。最後は退職金もつぎ込んでいた。

 17年12月にジャパンライフが経営破綻する直前まで配当が振り込まれていたため、信じてしまったという。同社は「元本保証」をうたっていたが、返金は一切ない。林業や畑仕事をしていた夫はその後、心労から体調を崩し、現在はつえをついて歩くのがやっとの状態。年金と女性のパート代で何とかして食べているといい、女性は「『私まで病気をしたらどうなるのか』と気を張り続けている」と打ち明ける。山口元会長には「罪を認めて事実を話して。いくらでもいいから返してほしい」と思っている。【山本有紀】

毎日新聞 2020年9月18日 11時50分(最終更新 9月18日 15時44分)
https://mainichi.jp/articles/20200918/k00/00m/040/061000c


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Source: 投資チャンネル
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