ウォーレン・バフェット氏、1兆円で天然ガス輸送事業買収

1: 2020/07/06(月) 09:58:38.17 _USER
【ニューヨーク=宮本岳則】著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイは5日、米ドミニオン・エナジーから天然ガス輸送・貯蔵事業を買収すると発表した。有利子負債を含めた買収総額は97億ドル(約1兆380億円)。バークシャーとしては新型コロナウイルスの感染拡大以降、初の大型買収となる。

バークシャー傘下のエネルギー事業子会社、バークシャー・ハザウェイ・エナジーを通じて買収する。ドミニオンから約7700マイル(約1万2400キロメートル)のパイプラインや、大型の貯蔵施設を取得する。天然ガスの生産に応じて安定的に稼ぐビジネスだ。

対価として40億ドルを現金で支払うほか、57億ドル相当の負債を引き継ぐ。バークシャーのエネルギー部門は発電や送配電事業などを手掛けており、今回の買収で収益源の多角化を図る。

ドミニオンは天然ガス事業を大幅に縮小する。バークシャーへの事業売却のほか、米東海岸の天然ガスパイプライン案件「アトランティック・コースト・パイプライン」計画からの撤退も公表した。連邦政府や州政府の計画承認を巡り、環境訴訟が相次いでいた。

エネルギー企業は環境保護団体や機関投資家から、気候変動対応を求められ、事業構成の見直しを迫られている。ドミニオンは「2050年までに二酸化炭素の純排出量をゼロにする」とし、再生可能エネルギーに投資する考えを示した。一方でバークシャーの投資は世界の潮流から見て「逆張り」とも言える。

バークシャーにとっては、16年に買収総額372億ドルで傘下に収めた金属部品メーカー、プレシジョン・キャストパーツ以来の大型M&A(合併・買収)だ。バークシャーは利益の安定成長を目指し、事業会社の買収を戦略的に進めている。
以下ソース
2020/7/6 7:44 (2020/7/6 9:44更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61184340W0A700C2EAF000/


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Source: 投資チャンネル
ウォーレン・バフェット氏、1兆円で天然ガス輸送事業買収