【逆神】ジム・ロジャーズ「新型コロナは危機の序章、本番はこれからだ」

1: 2020/03/19(木) 21:10:26.75 _USER
「終わりの始まり」が始まった
 ジム・ロジャーズ氏は昨年、日経ビジネスの取材に「中国の企業倒産などがきっかけになり、世界的な不況が起こる可能性がある。それがその後米国株式市場の大変調につながって世界を席巻する大ニュースとなった時、最悪の危機がやってくるだろう」と話していた。今回、経済変調のきっかけは「中国発の倒産」ではなく「中国発のウイルス」だったが、結果としてロジャーズ氏が予測したような展開となっている。昨年からの経済情勢を踏まえて、現状をどう見ているのだろうか。

 「私は以前から、次は2008年のリーマン・ショックをはるかに超える危機がやってくると言ってきた。それが今、始まろうとしている。強調しておきたいのは、新型コロナウイルスはあくまできっかけに過ぎないことだ。経済危機が来ること自体は、昨年から見えていた。日々の報道、例えば経済紙に毎日隅々まで目を通していたならば、その兆しに気づいていた人も多いはずだ」

 「まずは世界中の国家の財政状況を見てほしい。ラトビア、インド、トルコ、インドネシア。こうした国の苦境が既に、(海外の)新聞の一面を飾ってきた。フランスも、経済的に崩壊しつつあった。世界や米国で、経済的な問題は10年前から起こり始めていた」

「好不況もあったが、これまで米国の経済的繁栄は100年以上続いた。確かに、この繁栄がずっと続いたっていいはずだと思う。しかし残念ながら、繁栄には必ず終わりが訪れる。もちろん、日本経済にだって終わりは訪れる。今は終わりの始まりだと言ってもいいだろう。それでも国は存在し続けるし、なくなるわけではない。だがこれまでとは状況が変わる」

 「2008年にリーマン・ショックが起きた時、中国企業にはマネーが潤沢にあった。外貨準備が潤沢にあった。だから、中国は備えておいたお金を使って、ある意味、世界経済を救った。しかし今はその中国ですら借金漬けになっている」

「終わりの始まり、が始まったのだ。中国では実際、企業倒産が相次いでいるようだ。インドでは数年前から多くの債務不履行が起こっている。大きく報じられてはいないと思うが、つい最近もインドで、銀行が破綻していた。各方面で経済政策の行き詰まりのサインが少しずつ表面化していた。これが今後、どんどん起こっていく。日本も、2008年に比べて負債総額がはるかに膨れ上がっているわけだから、決して他人事では済まされない」

 「今回の新型コロナウイルス対策の最悪手は、ドナルド・トランプ米大統領が、米国と欧州の間の人の移動を制限したことだ。人が移動できず、直接会えず、働けなくなる。それこそが景気の減速そのものだ。欧米経済、そして世界経済にとって最悪のことだ。既に世界経済をむしばみ始めており、さらなる景気減速が迫っている。日本の自粛モードも、日本経済やアジア経済、すべての人にとってよくないことだ。これからは企業の経営破綻が、中国から他国へと広がっていくだろう」
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00030/031700084/


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Source: 投資チャンネル
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