お酒は、ほどよく適量ならばストレス解消にもなるかもしれないが、つい飲みすぎてしまうこともある。
へべれけに酔っ払って二日酔い。残されたのは激しい頭痛と後悔のみ。なんて経験をした人もいるだろう。
だが、どんなに飲んでも二日酔いにならず、肝臓にもダメージがないという合成アルコールが現在開発中で、5年以内に販売予定だそうだ。
その奇跡のお酒は「Alcarelle」――開発者は、イギリスの神経精神薬理学者デビッド・ナット教授である。
■ アルコールの危険性
ナット教授は、アルコールが「高純度のコカインよりも社会的に有害」であることを懸念して、合成アルコールの開発を決意したのだという。
決して毎日お酒を好きなだけのみたいからではない……多分。
同教授は英ガーディアン紙でその危険性について語りつつ、「もし今日発見されたとすれば、食品としては規制されるだろう」と話す。
食品の安全基準に照らすなら、安全なアルコール摂取量は、年にグラス1杯のワイン程度なのだそうだ。
■ 酩酊感はあるが二日酔いをしない合成アルコール
ガーディアン紙が「分子の聖杯」と表現するこのアルコールの代替物は、アルコールとまったく同じに、脳内のGABA受容体を刺激する。
すると本物のお酒のように脳が沈静化し、ふんわりとした酩酊感が味わえるのである。
だがそれでいて、肝臓にも脳にも負担がかからず、翌日の二日酔いを引き起こすこともない。
いくら飲んでも安心ってことだ。
まさに奇跡のようなAlcarelleだが、まだ安全性の確認がきちんと行われていない。
ナット教授によると、今後5年でこの点をクリアにして、一般で販売できるようにしたいそうだ。
今やノンアルコールビールなどもあるが、もしその安全性が実証されれば、ほろ酔い気分を楽しめつつ、二日酔いにならず、体を壊す心配もないお酒が誕生しそうだ。
味の方はどうなのかはよくわからないが、お酒を飲む嗜好のある人にとっては興味深い商品となるだろう。
GIGAZINE 2019年04月05日
http://karapaia.com/archives/52272845.html
続きを読む
Source: diet
【研究】飲み過ぎても二日酔いにならない合成アルコールを5年以内に販売予定(英)