銀河の重力によって光がねじ曲げられ、同じ天体が複数に分裂して見える現象
「重力レンズ」の新たな実例が発見されました。重力レンズが発生した際の見え方にはさまざまな
パターンがありますが、今回発見されたものは上下左右の4つに分かれているパターンで
「アインシュタインの十字架」と呼ばれるものです。
A New Einstein Cross Gravitational Lens of a Lyman-break Galaxy – IOPscience
https://iopscience.iop.org/article/10.3847/2041-8213/ab0aeb/meta
A new Einstein cross is discovered
https://phys.org/news/2019-03-einstein.html
一般相対性理論では、時空は重い物体から発生する重力によってゆがみ、そのゆがんだ
時空に沿って光が曲がって進むと述べられています。従って、観測者と観測対象との間に別の
天体があった場合には中央の天体が凸レンズの役割を果たし、見かけ上では観測対象が
分裂して見えることとなります。これが「重力レンズ効果」です。下の画像では実際に光が通った
経路が白い矢印で示されており、見かけ上の経路がオレンジの矢印で示されています。
イタリアの科学者チームはハッブル宇宙望遠鏡の高解像度画像で発見された4つの光のうち、
3つの光をスペクトルに分解することに成功し、イオン化された水素による輝線が同じ波長で
表れている事を確認しました。同じ波長に同じ輝線があることは光が同じ物体から来ていることを示しており、
このことから重力レンズ効果が働いていることが分かります。
引用元: ・【宇宙ヤバイ】 200億光年先の銀河が重力レンズで4重に見える現象を観測 いや200億光年???は??
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Source: 不思議
【宇宙ヤバイ】 200億光年先の銀河が重力レンズで4重に見える現象を観測 いや200億光年???は??